アダルトチルドレン(AC)

【AC体験談】アダルトチルドレンを自覚したら変わったこと

アダルトチルドレンを自覚したら変わったこと

どうも!こじらです。

HSPでアダルトチルドレン(AC)の30代女性です。

今回はACを自覚する前と後で起きた変化をまとめます。結論から言うと

こじら
こじら
自覚したおかげで、人生の悲壮感が70%くらいカットされたな〜と思う

自覚しただけで急にラクになるわけじゃないんですけど、日々の過ごし方や自分への接し方(不思議な言い回しですけど)がどんどん変わって、前より相当!断然!生きやすくなりました。

アダルトチルドレンの概念に出会ったばかりの方や、なかなか生きづらさが抜けなくて悩んでいる方の参考になれば幸いです。

こんな方に読んでほしい

自分はACかもしれないと思っている方

ACは治るのか?克服できるのか?不安な方

HSPとAC、両方に当てはまる方

この記事でわかること(体験談)

こじらがACを自覚したきっかけ

ACを自覚したことで起きた7つの変化

きっかけはカウンセリング

アダルトチルドレン(AC)の概念を知ってすぐは、自分が本当にACなのか?自分は何に傷ついているのか?ピンと来ない日々を過ごしました。

色々あって、「自分は確かにACだ!」と腹落ちするまでに費やした年月は実に5年。

こじら
こじら
家族関係のなかで傷ついた実感がほとんどなく、トラウマがどこにあるのか分からずにいました

フリーター生活を続けていた28歳のある日、決意をもって正社員に転職。

大好きな仕事だったんですが、1年後にはまたメンタルを病んでしまい休職→退職せざるを得なくなりました。理由は自分で自分にプレッシャーをかけていたことと、ギクシャクした職場の人間関係。変に気負って自滅したり、人とうまく関われないのは、ACのせいなんだよな…と、自分でもなんとなくわかってました。

ACを治さない限り、働いて自力で生計を立てるのは困難かもしれない…。そんな時、ご本人がHSPかつACだというカウンセラーさんのブログを発見しました。

発信を読んでいくうちに「私やっぱりACなのかも」「この人なら何か教えてくれるかも」と思えたので、カウンセリングを受けることに。

アダルトチルドレン(AC)を自覚して変わったこと

①自分の傷が見えるようになった

カウンセリングを受けるまでは、

こじら
こじら
私がACなのは確定だけど、そこそこ幸せに生きてきたはずだし…、なんでこんな生きづらくなったの??

というハテナだらけの状態でした。

しかしカウンセリングが進むなかで、「気づいてなかっただけで、自分は意外と過酷な人生を乗り切ってきたのかも…」と、初めて納得します。

カウンセラーさんのお言葉で心に残っているのが、以下の通り。

(だいたいこんな感じのことをおっしゃっていた)

はっきり分かる形で害されなくても、人間は傷ついたり不安を抱えるものです。

両親が上手くいってなかったり、不機嫌だったり、不安な中で過ごしてきたんですよね。

子どもにとっては家庭が世界のすべて。家庭が壊れないか心配な状況って、大地震で今にも崩れそうな家に住むようなものなんですよ。

大人でもきついレベルの恐怖に晒されて、それでもなんとか家が崩れないよう支えなきゃって、小さな子どもが必死で考えて工夫して、生きてきたんです。とても大変な体験だったんですよ。

これを聞いたとき、なんだかとっても驚きました。

そうなのか。親に虐待されてなくても、姉に冷たくされてなくても、私は怖い思いしてたんだなあと。家族みんな私に優しかったはずだけど、私はその家族が壊れちゃわないか、心のどこかでずっと不安だったんだな、と。

※ちなみにうちの家庭がどんな感じだったか書いた記事がこちら↓↓

https://cojira.com/kinouhuzen_jituroku/

自分の心にかなり深めの傷があると気付いたことで、意識が180度変わりました。

ちなみにこの後1年間くらいで、私はぐんぐん生きやすく、メンタルもよくなっていきます。

「傷って、認めて初めて手当ができるんだな~」なんて当たり前のことを、改めて実感したのでした。

※「トラウマにも色々な種類がある」単回性トラウマと複雑性トラウマについての記事も近々更新予定です!

②自分の考えや感情がわかるようになった

カウンセリングが進む中で、あなたは周りを優先して自分の心を無視しがちだと指摘されました。

「自分の声を、本音をもっと聞いてあげて。かわいそうですよ」とのこと。

言われた直後は

こじら
こじら
本音ねえ…。自分の本当の気持ちなんて、分かってる人いるのかな?

とか思っていた私ですが、日々意識することでちゃんと聞こえるようになりました。

昔の私は確かに本音を無視しまくってたなぁと今なら分かります。

というか、思いっきり蔑ろにしてただけで今までもなんとなく聞こえていたやつでした、自分の声って。

騒音みたいに聞き流そうとしたり、他人の発言や自分の思い込みを上から被せて黙殺してきたものが自分の声だったようで。

例)

  • 疲れたから帰りたい

→ほかに誰も帰ってないから、まだだめ

  • こんな話(悲しい話、長~い愚痴など)は聞くのがつらいなあ

→でもこの人が聞いてほしそうだから、聞こう

こんな調子で、無意識のうちにかなり本音を抑圧していたことに気付きました。

気付いてからは「なぜかわからないけど苦しい…」と泣く夜が減って快適です!

思えば14歳ごろから「自分の気持ちがわからない」「モヤモヤはしても言葉にできない」「自分には何も考えがないと感じる」といった問題がしばしば起きていましたが、長年自分の気持ちを無視してきたせいで、本当にわからなくなってしまってたんだろうなぁと思います。

③自分を尊重できるようになった

自分の本音がわかるようになった後、なるべくそれを尊重するように生活しました。

もちろん意識してそうしてましたが、自分の声が聞こえるようになってからは自然と自分本位に行動できるようになっていたなぁと思います。

自分の不快なことは避け、好きなことを取り入れるようになるので、自ずと日々のストレスが減ります。嫌なら嫌って言っていい、自分で自分を守れるという安心感から、メンタルの調子が安定しました。

自分で自分を満たしてあげることで余裕が生まれ、前より周りが見えるようになったなと感じています。

④仕事や家事のしんどさが減った

自分を尊重するようになってから、仕事に向かう辛さが軽減しました。

「仕事やだよねー」と自分で自分を受け止めてあげられるので、誰もわかってくれない辛さを耐える必要がなくなったというか…。

同じく家事のしんどさも減りました。

以前は「やらなきゃ、でもどうしてもやる気になれない…うううダメ人間だー」と自分を責め続ける感じでしたが、今では「めんどいけど今やったほうが後で気楽だし」と重い腰を挙げられることが増えました。そして何より、しんどい時は潔く休むし、休んだ自分を責めなくなりました。

おかげで持ち直すのも早い気がしてます。

⑤人のために生きるのをやめられた

人、というのは友達なども含んでますが、主に家族のこと。

それまでは身近な人たちの愚痴聞き役を一手に担っていたのですが、それは私の義務じゃないとわかるようになりました。

あと、親を責める気持ちがあってもいいんだと思えるようになりました。

こじら
こじら
私は反抗期がなかったのですが、ちょうどそのくらいの年頃に家庭で色々あったので、きっと親に気を遣って自我を押しとどめてたんだろうなあと…。

親や姉に感謝しなきゃとか、彼らも辛い目にあって大変だったんだから責めたり嫌ったりしちゃいけないとか、立派に育った姿を見せてあげなきゃとか。話、聞いてあげなきゃとか。

そんな思いが自分の中で行きすぎた使命感になっていたことに気付きました。

別に誰かのために生きてるわけじゃないと思えるようになってからは「ああしなきゃこうしなきゃ」という縛りが減って、自由な生き方にシフトできています。

⑥人の言葉がちゃんと聞けるようになった

これも、心にゆとりが生まれたせいだと思うのですが…

AC自覚前の私は、人に何を言われても聞き入れられない状態でした。

  • 「もっと自信を持っていいのに〜」

→そうかな、そんな風には思えないんだけどな。

  • 「たまには気分転換してみたら?」「休めば?」

→でも私ぜんぜん頑張れてないのに、そんな風にはしてられない。

  • 「話聞くから、一度うちにおいでよ」

→忙しいのに迷惑かけられない。私の話、楽しくないし、相手の得にならない。

といった調子。

いや話聞けや!とツッコみたい気持ちで一杯ですが、当時の私は本当にそうとしか思えなかったのです。

優しいアドバイスや知識をもらっても、なんだか身にならずすり抜けてくような感覚があったのをよーーく覚えてます。親身になって教えてくれる人に対して、不誠実になりたくないのに、腹落ちさせることが全然できなくて…自分でも何かおかしいなと思いつつ、不安で焦る日々でした。

自分を縛る思い込みが抜けたあとは、人から言われた色んなことがちゃんと受け取れるように変わりました。水を弾きまくってた塊が、スポンジみたいに吸水性を持ち始めたような感じ。

これからは人からもらうヒントやメッセージを、大事に受け取っていきたいなと思ってます。

⑦頭のなかに”死”がちらつかなくなった

ちょっと物騒な話ですみません。でも生きづらくて死を考える人は多いだろうし、これが一番変わってよかったことなので書いておきます。

ACを自覚して生き方が変わるまでは、原因不明の辛さに四六時中さいなまれていました。

毎日辛いし、何をしても結果や自信が伴わないし、解決法は探しても見つからないし…という感じで、一生このままだったらどうしようという思いが募るばかり。

人生って、苦しいわりにご褒美は全然もらえないなあ。楽しさより辛さが多いなら、生きてるメリットって何があるのかな?という気持ちでした。

しかしアダルトチルドレン(AC)を自覚して自分の声を聞くようになったら、死にたいなと思うことが激減しました。

こじら
こじら
言葉で表現するのすごく難しいんですが…心に持っていた100トンの錘(おもり)をついに手放したって感じw

大げさな言い方に聞こえるかもですが、ふっと呪いが解けたみたいに軽くなって。けっこう切実だった死への気持ちが和らぎました。生に前向きな人ってこういう感覚で生きてるのか~!と、いまだにちょっと感動してます。

とはいえ、全ての憂いが解決したわけではないです。今でもネガティブな私のままではありますwそれでも今生きてるここは、過去の私からしたら全く別の新しい世界です。

まとめ|自覚をきっかけに、大きく前に進めました

私はACを自覚したことで、かなり人生に前向きになれました。

「こういう自分ではだめ」「こんな自分でいなきゃだめ」といった深い深い思い込みに気づくことで、自分を縛り付けてる縄を解いてあげることができたように思います。

今考えれば「なんでだよ」と思うような思い込みも、それが真実、それが正義だと心から信じていたから、それに沿わない自分を否定していたんでしょうね…。幼少期から培われたものって、よくも悪くも根強いです。

個人的には、迷ってる人にはカウンセリングがおすすめ

私は専門知識のある第三者から「あなた傷ついていますよ」と指摘を受けたことで、すんなり現実を受け入れることができました。

ACは他人の視点で見ないと気づけない罠にハマってることも多そうなので、カウンセリングはおすすめの手段だなと感じています。

※合う合わないもあると思うので、カウンセラーさんの発信などを見て選ぶことを推奨します!

しんどい生き方は、自分の意思で変えられる

そんなわけで、アダルトチルドレン(AC)を自覚すると自分の間違った思い込みや、自分を縛る暗黒ルールがあることに気付きます。

そして「そのルール、従わなくてもいいやつだよ」「ここ痛そう。怪我してるよ」と自分に教えてあげることで、今までよりラクに生きられるかもしれません。少なくとも私はそうでした。

こじら
こじら
えげつない縛りプレイで人生というゲームに挑んでいたんだな…と思います。そりゃ無茶よ~

暗黒ルールからの脱却は人それぞれ難易度が異なるかもしれませんが、意思ときっかけがあれば必ず変えられるものだと実感しています。諦めず、行動し続ければ、克服できるはず。

 

もしこれを読んでその気になれた方がいたら。今は先が見えなくてもどうか、諦めないでほしいです。自分にやさしくしながら、適度に現実逃避して辛さをごまかしながら、どうかもうちょっとだけ生きてみてください。

変えようとし続ければ生き方は変わるので。青空が見られる日は、意外と近くに迫っているかもしれないので!