2023年4月、知能検査『WAIS‐Ⅳ』を受検してきました。
結果はまだ分からないのですが、受けてきた感想をまとめます。
検査結果もおいおい足していくので、気になる方は一緒にお待ちいただけたら嬉しいです。(約1ヶ月後の予定)
・WAIS‐Ⅳの内容、費用
・実際に受検してみた感想
・筆者が受検した経緯
・これから受ける方へのアドバイス
WAIS‐Ⅳ(ウェイスフォー)とは?
一言でいうと「大人の知能検査」。
16歳0カ月~90歳11カ月を対象として、受検者のIQ、知能面での得意/不得意を調べる目的で利用されています。
「言語理解指標(VCI)」「知覚推理指標(PRI)」「ワーキングメモリー指標(WMI)」「処理速度指標(PSI)」という4つの指標を調べて、
それぞれの結果&4つを総合した指標(全検査 IQ)から個人の特性を評価します。
内容と費用相場
具体的な内容
私の場合、臨床心理士さんと二人で個室に入りました。(机と椅子だけの部屋)
「1時間半ほどかかるので、途中で休憩やトイレなどに行きたいときは遠慮なく言ってください」と前置きがあって、スタート。ざっくり10~15種類くらいの出題を受けました。
テストとテストの間で「続けて大丈夫そうですか?」と確認があり、YESの意思を伝えると続きが始まる、という感じ。
内容は一言で言うと、国語・数学・社会。
基本的に算数は小学校レベル、その他は高校までくらいの知識で答えられる内容でした。
たま~にかなり限定的な知識問題(世界史とか)も出てくるので、全問正解は難しそう。
問題によっては時間の制限も有だった様子。
「なるべく早く解いてみてください」と言われるものもありました。
以下に、具体的な内容を記憶のかぎりで書き出してみましたが
これから受ける予定の方は見ないようにしてください!
※予習なしで受けないと、計測に支障が出てしまうからです。
(出題数は体感目安ですので悪しからず)
・紙に書いてある図形を見、立方体ブロックを組み合わせて同じ図形を作る
・二つの言葉を聞きとり、その共通点を答える(10~15組くらい出題)
・2~6つの数字を聞き取り、聞いた通りの順で復唱する
・ 〃 聞いたのと逆順で復唱する
・ 〃 数字の小さい順で復唱する(復唱シリーズは各10題程度)
・並んだ図形から法則性を読み取り、空きコマに入る図を選ぶ(10~15題)
・言葉を書いた紙を見、一つ一つ意味を説明する(15~20題ほど)
・算数の文章題(+-×÷)を聞き取り、暗算で回答する(8題ほど)
・一般知識(地理、歴史、文学など)の問題に回答する(8題ほど)
・図形の完成図を見、必要なパーツを3つ選ぶ(選択肢は6つ/10~15題ほど)
・指定された図形がある。出題の中に同じものがあれば〇をつける(筆記/ノートに同じパターンの問題がたくさん書いてあり、時間が終わるまで回答を続ける)
・1~9までの数字に記号が割り当てられている。羅列された数字の下に記号を書きマスを埋めていく(筆記/こちらも時間終了まで回答)
費用相場
保険適用でない場合、1万~2万円が相場のようです。私の場合は保険が適用され、240円でした。
※なぜか「いくつか実施したうち、1テスト分だけのお会計です」とのことで、240円でした(他に診察等なかったので検査費のみの料金)。
こんなに安いのか…なぜ1つ分だけの料金で済んだんだ…?と驚いたので、もし内訳が判明したら追って報告します。
受検までの経緯
長年感じてきた社会への馴染みにくさ、そのウラには発達の凸凹があるのでは?と疑いを持ったため、精神科に相談して検査予約をとりました。
検査前の受診一回目についてはこちらの記事もご参照ください↓↓
一回目の受診時、感じている生きづらさのことを一しきり話した後で
医師から「それでは検査してみましょう」と一言あり、検査に至りました。
※ちなみに、WAIS-IVの結果のみで発達障害だと診断されることはありません。あくまでも診断の参考として、知能レベルや能力の凸凹を調査する目的で実施しているそうです
受けてみた感想:疲れるけど意外と楽しい。気負わなくても大丈夫
総じて「疲れる」「でも楽しかった」「意外と気負わず受けられた」といった感想に。
詳しく書いていきます。
疲れたポイント
どの問題も結構ガッツリ頭を使うので、疲れます!
開始から15分ほどだったでしょうか…、テストが2、3種類進んだところで疲労が押し寄せました。(苦手なテストの後だったせいかもしれません)
個人差はあると思いますが、大半の人は途中でかなり脳が疲れてくるはず。疲れた状態で次々と回答するのは正直キツイです。
なので、休憩したいと感じたら正直に申し出るのがオススメ。
テストとテストの間で「続けて大丈夫そうですか?」と確認があると思うので、素直に「休憩したいです」と伝えましょう。
私は途中、半分くらいのところで水飲み休憩を1回だけもらいました。最終的な疲れ具合から言えば、もっともらってもよかったかも。
1テストごとに1、2分インターバルを挟んでもいいくらいかと思いました。
楽しかったポイント
一般知識の問題では、スッとわかるものから全然わからないものまで色々あって楽しかったです。地理や歴史の知らなかった部分に触れられる感じ。
また、国語→社会→算数 といった感じで別ジャンルが代わる代わる来るので
飽きたり、ずっと苦手分野ばかりで嫌になることもありませんでした。
緊張しすぎずに臨めれば、問題を解くことそのものを割と楽しめるかもしれません。
※もともと勉強自体は嫌いじゃないほうなので、今回こう感じたのかも?
気負わず受けられたのはなぜ?
「なるべく急いで回答してください」と言われたり(実際時間も測っていた様子)、
回答に対して「もうちょっと付け足せますか?」と促されることもあったのですが、あまりプレッシャーになりすぎなかったのが不思議でした。普段は急かされると盛大に空回るほうなので…。
原因として考えられるのは
”仕事と違って他人に影響しない、自分だけに関するテストだったから”というのが一つ。
もう一つは、担当心理士さんの雰囲気が柔らかかったおかげかもしれません。
この辺は、担当者と自分の相性などによっても変わるかもしれませんね。
私の担当さんは終始、淡々と進めつつも雑談をふれば軽く応じる、穏やかな方でした。
結果:1ヶ月後のフィードバックを待ち中
結果が出次第、ここに追記します。
検査後は結果のフィードバック(FB)を必ず行うそうです。
その後さらに診察などがあり、その総合結果で発達障害などの診断に至るのだそう。
私が通っているクリニックは人気のようで、検査からFBまで1ヶ月待ちということでした。
初診から検査までも1ヶ月待ったので、スピード感がないのはちょっと不満ポイントです。
これから受ける方へのアドバイス
ここまでの内容を踏まえて、これから受ける方へのアドバイスです。
①検査&FBを早めにしたい場合は、受診前に病院側のスケジュールを確認すべし
②予習は不要!正しい結果を損なうので、受検前に内容を知らない方がいい。
③それなりに疲れるので、前後の予定を詰めすぎないのが◎
④緊張しすぎなくてもOK。難しく感じるも簡単と感じるも、人それぞれ
⑤休憩したい時は申し出よう。水持っていくと途中で飲めるので良い
少しでも参考になれば幸いです。